進撃の巨人が遂に最終回を迎えました!
もともと伏線がめちゃくちゃ多い作品だったので、最終回に関する考察も既にたくさんでてきていますね。
特に話題になっているのは「ミカサの頭痛」でしょうか?
ミカサの頭痛はこれまでもよく考察のネタにされてきましたが、結局その原因について最終話でも明確には語られませんでした。
作者の諌山先生は第1話の時点から物語を緻密に組み立てていた方なので、回収し忘れとも考えにくいのですが…。
そこで、今回は第1話~最終話までに登場したミカサの頭痛シーンを全てまとめてみました!
最終回でもミカサ頭痛の伏線は回収されず…?

これまで多くの考察がなされてきた進撃の巨人。
最終回を迎えるにあたって、これまでの伏線がどのように回収されていくのか気になっていた方も多いのではないでしょうか?
中でも特に注目度が高かったのが「ミカサの頭痛」ですね!
ただ、最終回でもミカサの頭痛の原因が明確に描かれているシーンはなかったように思います。
結局、ミカサの頭痛とは何だったのか…。
ミカサの頭痛の謎を紐解くためにも、過去のミカサの頭痛シーンを確認してみましょう!
ミカサの頭痛シーン【確定版】
①第2話「その日」(単行本1巻)

ミカサ最初の頭痛シーンは第2話「その日」です。
第2話では、超大型巨人の出現によって100年以上保ってきた人類の平和が崩されてしまった日の出来事が描かれています。
そして、ミカサの頭痛のきっかけとなったのは、恐らく「エレンの母カルラが巨人に食べられた」ことだと思われます。
カルラが巨人に捕食されている現場を見た直後に、ミカサは頭痛に襲われていました。
また、この時ミカサが「…ああ」「また これか…」と呟いていることから、これまでも日常的に頭痛があったことが分かります。
②第5話「絶望の中で鈍く光る」(単行本2巻)

続いての頭痛シーンが第5話「絶望の中で鈍く光る」です。
超大型巨人によって壁が破壊された日から5年後、ミカサたちが訓練兵を卒業した次の日に再び超大型巨人が現れました。
避難民の救助任務にあたっていたミカサでしたが、ルイーゼ母娘を助けたときに「両親が殺された日」のことを思い出したことがきっかけで頭痛に襲われていました。
③第7話「小さな刃」(単行本2巻)

3つ目の頭痛シーンは第7話「小さな刃」です。
立体起動装置のガスを補給するために巨人が群がる建物に特攻をかけた場面。「エレンが巨人に食べられた」ことを知って冷静さを欠いていたミカサは、ガス切れに気づかず地上に落ちてしまいました。
この時にも落下の衝撃とは別に、ズキンズキンいう痛みに襲われています。
また、ミカサの「まただ…またこれだ…」「また家族を失った」「また この痛みを思い出して…また…ここから始めなければいけないのか…」というセリフも意味深ですね!
④第29話「鉄槌」(単行本7巻)

4つ目の頭痛シーンは第29話「鉄槌」です。
この時の頭痛のきっかけは「エレンが女型の巨人に食べられた」からでした。正確には捕まったわけですが…。
ただ、頭痛は一瞬だけでミカサはすぐに態勢を立て直し女型の巨人の追跡をはじめました。直後、リヴァイ兵長とも合流し見事エレン奪還に成功しています。
⑤第45話「追う者」(単行本11巻)

5つ目の頭痛シーンは第45話「追う者」です。
鎧の巨人と超大型巨人との戦いの中で気を失ってしまったミカサ。気が付いたあと「エレンが敵に連れ去られた」ことを知って、再び頭痛に襲われていました。
戦闘によるダメージにも思えますが、直後「あぁ…またこれか…」と呟いていますので、やはりお決まりの頭痛である可能性が高そうです!
⑥第83話「大鉈」(単行本21巻)

6つ目の頭痛シーンは第83話「大鉈」です。
超大型巨人を倒すことに成功したエレンとアルミンでしたが、その代償としてアルミンが全身大やけどを負ってしまいました。
その「死にかけた状態のアルミンを見た」瞬間、ミカサはまた頭痛を引き起こしていました。
⑦第109話「導く者」(単行本27巻)

7つ目の頭痛シーンは第109話「導く者」です。
兵団に拘束されているエレンを解放するため外部に情報を漏らした罪で、独房に入れられたルイーゼ(第5話でミカサが助けた女の子)。彼女との会話の直後、ミカサに頭痛が起きています。
頭痛のきっかけは「エレンが処刑されるかもしれない状況だった」ということが関係していそうです。ミカサはそのことでずっと悩んでいましたからね。
ルイーゼに「ミカサさんも救われたんですよね?イェーガーさんに」「ミカサさんが調査兵団に入った理由は何ですか?イェーガーさんのためなら彼の自由をー」と言われたことで、ミカサは両親が殺された日、エレンに救われた時のことを思い出していました。
特に、「両親を殺した犯人をナイフでめった刺しにしているエレンの姿」がフラッシュバックしているのが分かります。
⑧第112話「無知」(単行本28巻)

8つ目の頭痛シーンは第112話「無知」。
きっかけは「ミカサがエレンを好きな気持ちはアッカーマンの習性によって生み出されているもの」と聞かされたことでした。
エレンによると、ミカサがエレンに執着しているのはアッカーマンの血の影響によってエレンを「護るべき宿主」と認識しているからで、ミカサが両親を殺された日にエレンに助けられたことがきっかけになっているとのこと。
つまり、ミカサは「エレンへの気持ちが自分の本当の気持ちではない」と突き付けられたことになります(後にこれはエレンの嘘であったことが分かっています)。
この時も「両親を殺した犯人をナイフでめった刺しにしているエレンの姿」がフラッシュバックしながら、大きな頭痛が起きていました。
⑨第138話「長い夢」(単行本34巻)

そして、最後の頭痛シーンが第138話「長い夢」です。
恐らく第138話がこれまでで一番ひどい頭痛に襲われていましたね。かなり長い時間、痛みに耐えている様子でした。
対話する前にエレンを倒してしまったと感じたミカサ

最初の頭痛のきっかけは「エレンを倒した」ことでした。
エレンとの「話し合い」に望みをかけた最終決戦。ミカサたちの作戦によって「エレンが死んだ・・・!?」という雰囲気が流れる中、ミカサは再び頭痛に襲われます。
この時エレンはまだ生きていましたが、もし本当にエレンが死んでしまっていたら、ミカサとエレンの最後の会話は「ミカサ、お前がずっと嫌いだった」でしたからね。
ミカサも「…あれが、最後だなんて…」「…そんなことが…」と頭痛に苦しみながらかなりのショックを受けていました。
エレンを倒さなければ戦いは終わらないと気づいたミカサ

そして、エレンが復活したあとにも繰り返される戦いを見て、ミカサは「エレンを倒さなければ戦いは終わらない」という現実を突きつけられます。
「…何で?どうして…?こうなるの?」「もう…これ以上…耐えられない」「…帰りたい」「私達の家に…帰りたい…」と、堪えきれないくらいの頭痛に襲われながら、エレンを殺さなければならないであろう結末を嘆いていました。
以上、9つの場面が第1話~最終話までに登場したミカサの頭痛シーンです!
ミカサの頭痛シーンは本当に伏線だった?

こうやって振り返ってみると、やはりミカサの頭痛シーンはかなりたくさん用意されていることが分かります。ただ、最終話でもミカサの頭痛の原因について明確に語られるシーンはありませんでした。
そこで考えてみたいのが「ミカサの頭痛は本当に伏線だったのか?」という点です!
この視点をもって改めてこれまでの話を読み直してみると、興味深い描写がありましたので紹介しておきます。
第130話「人類の夜明け」(単行本32巻)
これは、ミカサの頭痛に関するエレンとジークの会話です。
当時はあまり意識していませんでしたが、「ミカサの頭痛は本当に伏線だったのか?」という視点でこの会話を読んでみると新たに見えてくるものがある気がしています。
それが、ミカサの頭痛(=好意)には正体や理由なんてないという解釈です。
第1話~最終話までのミカサの頭痛シーンを改めて見返してみると、頭痛が起きるときは必ず「誰か大切な人を失ったor失いそうなとき」であることが分かります。
つまり、諌山先生は「ミカサの頭痛は愛する人を失う恐れからくるもので、それ以上でも以下でもないよ」ということが言いたかったのかもしれません。
だとすると、最終話でミカサの頭痛の正体が明確に語られなかったのも頷ける気がしますね!