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丸川珠代の本名は大塚だった!夫婦別姓反対なのに旧姓使用の理由は?

橋本聖子元オリンピック・パラリンピック担当大臣の後任として丸川珠代参議院議員が指名されました。

五輪担当相だけでなく男女共同参画担当相も務めることになったため、まさにジェンダー平等への取り組みを一身に任されたような人事ですね。

しかし、五輪担当相就任後まもなく炎上騒ぎに。

きっかけは、丸川珠代五輪担当相の選択的夫婦別姓に対する反対姿勢でした。五輪担当相兼男女共同参画担当相というジェンダー平等を謳う役職に就いていることはもちろん、丸川珠代五輪担当相がそもそも旧姓を名乗っていることにも注目が集まっています。

ちなみに、丸川珠代五輪担当相の本名は大塚珠代。なぜ丸川珠代五輪担当相は夫婦別姓反対の立場なのに旧姓を使用しているのでしょうか?

丸川珠代の本名は「大塚」

丸川珠代の本名は大塚だった

丸川珠代五輪担当相の本名は参議院の議員紹介ページで公表されています。しっかりと本名が「大塚珠代」であることが明記されていますね。

夫は同じく国会議員の大塚拓氏。

選挙応援がきっかけで2008年に結婚されていますが、それ以降も丸川珠代五輪担当相が大塚姓を名乗ったことは一度もありません

では、なぜ丸川珠代五輪担当相は本名を名乗らないのでしょうか?

丸川珠代が本名を名乗らない理由は?

旧姓使用で知名度を維持?

丸川珠代が本名でなく旧姓を使っているのは知名度維持のため?

丸川珠代五輪担当相が結婚後も旧姓を使い続けている理由は知名度を維持するためと考えるのが自然な気がします。

丸川珠代五輪担当相は元テレビ朝日のアナウンサーです。

元芸能人が選挙に出馬するときは芸名のまま立候補することが多いですよね?これは、芸名で戦った方が知名度をそのまま活かすことができて選挙に有利になるからです。

実際、丸川珠代五輪担当相も2007年にアナウンサーを退職して、そのまま同じ年に開催された衆議院議員選挙で初当選を果たしています。

ただ、当時は知名度が低く相当苦戦を強いられていたとのこと…

大激戦の東京選挙区(改選5)で、自民党新人の丸川珠代氏(36)が、自民党前職の保坂三蔵氏(68)に競り勝ち、滑り込み当選した。無党派層からの支持を得るつもりが、意外に知名度が低く大苦戦。「5番目でいいから当選させてください」と危機感を強めていたが、残り議席を自民党同士で争う展開に、涙も笑顔も一切なく、「万歳」も自粛する異例の当選会見となった。

引用元:朝日新聞

こういった経験があったからこそ、一度得た知名度を失いたくないと思ってそのまま旧姓を使い続けているのかもしれませんね。

国会議員は旧姓使用OK

国会は通称使用が認められている

ちなみに、国会議員は旧姓使用が公に認められていることをご存じでしょうか?

丸川珠代五輪担当相が所属する参議院では、平成9年6月9日の議院運営委員会理事会(第140回国会)において、議員の通称使用を認める決定がなされました。

もちろん旧姓も通称の範囲内で、過去に旧姓使用を認めた例があることも記録に残っています。

議員の氏名は、本名を用いることとするが、議長の許可により、その任期中、本名に変えて通称を使用することができる。なお、婚姻により氏を改めた議員が引き続き婚姻前の氏を通称として使用することを議長が許可したことがある。

引用元:総務省

一方、衆議院では旧姓使用に関する明文の規定はありませんが、参議院で認められるよりも前から慣例的に許可されていました。

ただ、いつでもどこでも通称(旧姓)が使用できるわけではありません

例えば、大臣として公権力を発動する際には通称(旧姓)使用が認められていませんので、五輪担当相または男女共同参画担当相名義で公文書に署名するときには、本名の「大塚珠代」を使用することになります。

丸川珠代の夫婦別姓反対姿勢に疑問の声

旧姓使用の丸川珠代が夫婦別姓に反対していることに対して世間からは疑問の声

そんな丸川珠代五輪担当相ですが、選択的夫婦別姓に反対していることが報じられて話題になりました。

丸川珠代五輪担当相が自民党の保守系国会議員有志とともに、選択的夫婦別姓の実現を求める意見書採択を阻止するよう文書で地方議員に呼び掛けたことが分かり、反発を招いている。

引用元:時事ドットコム

この文書は丸川珠代氏が五輪担当相に就任する前の1月30日付のものでしたが、

  • 五輪担当相に就任したこと(ジェンダー平等は五輪の理念の一つ)
  • 同じくジェンダー平等を謳う男女共同参画担当相に就任したこと
  • 自分も夫婦別姓で活動していること

などが批判の理由になっています。

このことについて丸川珠代五輪担当相自身は男女共同参画を推進する立場であることは認めつつ、夫婦別姓に反対するのは「個人の信念」であることを語っていました。

ただ、自分は旧姓を使っているのに選択的夫婦別姓に反対するという一見矛盾した立場をとる丸川珠代五輪担当相に対して、世間からは疑問の声が上がっています。

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗元会長の女性蔑視問題以降、オリンピック関連は非常にざわついていますね。

果たして無事に開催できるのでしょうか…?