エヴァ完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
ネタバレ記事の第2弾は式波・アスカ・ラングレーについて考察していきたいと思います。
アスカはTVアニメ版、旧劇場版、漫画版にも登場するメインキャラクターの1人ですが、新劇場版に移行したタイミングで唯一名前が変わったキャラでもあります。
この名前の変更、やはり大きな伏線になっていましたね!
新劇場版でアスカが「式波」になった理由、そしてシンエヴァにおけるアスカの正体についてネタバレ全開で解説と考察をしていきたいと思います。


考察の前に…
式波アスカについて

- 第2の少女
- エヴァ2号機パイロット
- 新劇場版『破』で初登場
式波・アスカ・ラングレーは第2の少女(エヴァンゲリオン2番目のパイロット)として、ユーロ空軍から日本のNERV本部にやってきました。
性格はTHE・ツンデレ!
旧作から名前が変更

TVアニメ版、旧劇場版、漫画版では、もともと惣流・アスカ・ラングレーという名前で登場していましたが、新劇場版では日本姓が「式波」に変わっています。
これは、新劇場版におけるエヴァパイロットの設定が変わったことによる変更とされていましたが、具体的に何が変更されたのかはこれまで明らかになっていませんでした。
今回のシンエヴァでは、アスカが「式波」姓に変わった理由が示唆される展開もあって、長年謎だった設定に一つの答えが示された気がします!
この記事で登場する人物・機体
この記事で押さえておきたい人物と機体がこちら。
![]() (エヴァ2号機) | ![]() (エヴァ初号機) |
![]() (エヴァ零号機) | ![]() (エヴァMark.09) |
![]() | ![]() |
※カッコ内は主な搭乗機体です。
式波アスカ

新劇場版『破』で初登場後、NERVのエヴァパイロットとして碇シンジや綾波レイと一緒に行動します。
特にシンジに対しては恋愛感情を思わせる様子も。
新劇場版『Q』以降は所属組織をWILLEに移し、フォース・インパクト発動を計画しているNERVへの反抗勢力として活動しています。
碇シンジ

エヴァシリーズの主人公。
新劇場版『破』では、使徒に浸食されたエヴァ3号機の撃破任務に参加。しかし、3号機の中に式波アスカが残っていたことが分かり撃破命令を無視しました。
最終的には父・ゲンドウがダミーシステム(オートパイロット的なもの)を起動させたことで、無理やり3号機を破壊することになりましたが、「殺しも助けもしなかった(何も決断せずただ見ていた)」ことを今回のシンエヴァにおいて式波アスカに責められています。
綾波レイ

エヴァ零号機のパイロット。
無口で感情表現がほとんどない少女でしたが、碇シンジと接するうちに感情を表に出すように。また、碇シンジに対して好意を抱いている描写もありました。
新劇場版『破』ではエヴァ初号機のコアに取り込まれ、世界から姿を消しています。
アヤナミレイ(仮称)

新劇場版『Q』から登場。エヴァMark.09のパイロットとしてNERVに所属しています。
姿かたちは似ていますが、綾波レイとは全くの別個体です。
エヴァ第13号機

新劇場版『Q』でフォース・インパクトを引き起こした機体。
この時はWILLEの活躍によってフォース・インパクトは初期段階で収束させることができました。
シンエヴァでは、第13号機を再起動させフォース・インパクトの続きを発動させようとするNERVとそれを阻止しようとするWILLEによる最終決戦が描かれています。
碇ユイ

碇シンジの母親。
エヴァの開発にも携わっていた人物で、エヴァシリーズの開発実験中に自らその被検体となった結果、初号機に取り込まれ世界から姿を消しています。
式波アスカはクローンだった?

シンエヴァにおいて、式波アスカはクローンであることが明かされました。
エヴァ第13号機の再起動を阻止しようとNERV本部に乗り込んだシーンでは、式波アスカそっくりの「何か」が第13号機を介して式波アスカに干渉してきました。
その時の式波アスカのセリフに注目です!
式波アスカ=式波タイプのクローン
- 式波タイプ
- 私のオリジナル
式波アスカのセリフをそのまま受け取るなら、式波アスカにはオリジナルがいて、そのクローンが「式波タイプ」と呼ばれていることになります。
この「●●タイプ」という言葉をどこかで聞いたことあるという方も多いと思いますが、実は前作『Q』で式波アスカ自身の口から語られていました!
この言葉が登場したのは、式波アスカがアヤナミレイ(仮称)と対峙したシーン。
アヤナミレイ(仮称)を見た式波アスカ自身が「綾波タイプ」という言葉を使っていたんです。
綾波レイもクローンだった

そして、前作『Q』の中で綾波レイは碇シンジの母親(碇ユイ)のクローンであることが明かされています。
綾波レイもアヤナミレイ(仮称)も、残されたユイの遺伝子情報を元に複製された「綾波シリーズ」の一個体にすぎず、ユイの旧姓が「綾波」だったことからこのシリーズ名が付けられることになりました。
式波アスカが言っていた「綾波タイプ」というのはこの綾波シリーズのことを指していたんですね!
なので、同じく「式波タイプ」というのも、式波アスカのオリジナルを元に作られた式波シリーズ(=クローン)のことを指すと考えることができます。
また、自分そっくりの「何か」から干渉を受けていたときのセリフを見ると、式波アスカは自分がクローンであることを自覚していることも分かりますね!
式波アスカいつからクローンだった?

結論から言うと、式波アスカは『破』『Q』『シンエヴァ』の間ずーっとクローンとしての存在だったはずです。
綾波レイとアヤナミレイ(仮称)を見ると分かる通り、同じシリーズ間であっても基本的に記憶や感情は引き継がれないことになっています。
碇シンジも綾波レイを感じさせないアヤナミレイ(仮称)に対して感情を爆発させてましたからね!
というか実際に別個体なので、顔は同じでも違う人ということになります。
対して、式波アスカのシンエヴァでの様子をみると『破』以降の記憶を全て持ち合わせていることが分かります。
『破』でのシンジの行動に怒って『Q』で殴ろうとしたことを『シンエヴァ』でシンジに問い詰めていましたからね。
なので、シリーズの途中でクローンと入れ替わったと考えるのはちょっと難しいかなと思います。
式波アスカのオリジナルは誰?

式波アスカのオリジナルとして最も有力視されているのが惣流・アスカ・ラングレーです。
TVアニメ版や旧劇場版に登場していたアスカですね!
- 新劇場版からの「式波」姓への変更
- シンエヴァでの「私のオリジナルか!」発言
この辺りを考えると、やはり式波アスカのオリジナル=惣流アスカと考えるのが自然な気がしますし、そもそもそれ以外に有力な選択肢がないんですよね。
シンエヴァにおいては、エヴァ世界=ループを繰り返していた世界ということも示唆されていますので、今回のシンエヴァの世界は式波アスカが作られた世界線だったと考えるのが良いのかもしれません。
この辺りはまた何か新しい情報が入り次第、追記したいと思います!

